利益増加のツボ

実行予算と工事台帳で確実に利益がアップする!

 

実行予算とは

真実に限りなく近い予算のことです。

たとえば・・・
北海道に2泊3日で行くから、旅費をはじいてくれ!
概算じゃなくて、どこからどこまで、新幹線、指定席、電車、タクシー、ホテル、食事代すべて正確にハジくという意味です。
モノを買うにも、昔は定価が当り前でしたね。
これって、メーカー希望小売価格なので、小売店がこれで売れば必ず儲かるという安全率を相当かましてある値段です。

それに対して実行価格(実勢価格)がありますよね?
それが、実行予算です。
予算って、未定な部分がかなりあるので、想定して計算しますね。
実行は、未定な部分がほとんど確定させてハジけ、って意味です。
実行予算イコール出費にはなりませんが、かなり近いものです。

 

実行予算は、実際にかかる金額です。
通常仕事するに当たり、見積書とか客先に提出しますが、それはあくまでも見積書なのです。
たとえば・・・
一つの材料に関しては定価1000円のもの(市場価格)ですが、見積書では、×0.8とかにして、800円で出したりしますよね、だけど、仕入れはもっと安いはずです。
×0.4とか×0.3とかで仕入れて見積書では800円・・・
労務費もそうです、見積書の上では、人工(にんく)21,000円とか書きますが、実際は15,000円くらいで職人とかバイト頼みことが多いのでは。

 

見積書では、材料 800円
人工 21000円

 

実行予算では、材料 300円
人工 15000円

 

この差額が売上になります。実際はこのほか、会社を経営していくための経費が加算されますけど、見積書の中でも、経費ではなく、一般管理費とか色々記載されて、合計金額の数パーセント取ってたりします。
簡単にまとめますと、見積書と実行予算書の差額が売上(粗利)になります。

 

この実行予算を作成し、きちんと管理して、実績の数字をこれに近いものにすることが、確実に利益を獲得するのに最も重要なことなのです。見積書作成の依頼が来たら、まずこの実行予算書を作成し、お客様からの収入(売上)は、少しでもこれより高く、また業者さんや職人さんへの支払いは、少しでもこれより安く、という意識をもって交渉する、と決めて行けば、利益が確実に残るのです。もし値引を迫られても、いくらまでなら値引けるかを判断するにも、この実行予算書が非常に有効になってきます。

皆さん、ぜひ実行予算書を作りましょう! 岡野公認会計士事務所では、そのタタキ台の作成やサポートもやらせていただいており、お客様から非常に好評を得ております。

 

 

工事台帳とは

 

工事台帳とは、工事ごとの未成工事支出金、もしくは、完成工事原価を取引順に、材料費、労務費、外注費、経費の列に区分して出力します。工事ごとの取引明細を確認するために使用します。

 

実行予算が見積の数字であるのに対して、工事台帳はすべて実績の数字で作成します。これを実行予算と比較することで、なぜ見積の段階より実際の利益が減ったのかあるいは増えたのかが一目瞭然になります。そうすることで、今後の実行予算の精度を高めることが出来、しいては利益を確実に獲得する、増やすことも可能になるわけです。

岡野公認会計士事務所では、実行予算の作成と合わせて工事台帳の作成支援も行っており、お客様の将来の利益の獲得につなげる方法・仕組みを一緒に作らせていただきます!

 

 

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