工程表で利益アップ
リフォーム業の利益は「段取り」で8割決まる!工程表を作るのは大事!
リフォーム工事をする業者は、どんなに短い工期の工事でも「工程表」は作るのは必須だと思っています。
リフォーム業者さんは、工事を請け負うと、工事の内容をもとに、どの職人をどの順番でいつ入れるかなどの計画は必ずしておられますよね?
そして、材料や商品をそれぞれの職人が入る日までに、現場に到着しておくよう手配し、前もって養生したり、家具の移動をしたり、掃除をしたり、また仕上がったところの養生をする、といった「段取り」も当然されます。
当日、職人が来れば、工事する範囲、工事内容の詳細、お客様からの要望や伝言をきちんと伝え、指示をしなければなりません。
こういった、「人の手配、モノの手配」が一番の仕事であり、これがスムーズに流れると、職人さんも働きやすく、きちんと・綺麗で・丁寧な仕上げになっていきます。
(すみません、当り前の話ばかりで)
ところが・・・
この段取りを頭の中だけでやってしまう業者さんが多いのいです。
結果、段取りがチグハグになってしまっている業者さんが非常に多いのが現実なのです。
例えば…
同じ部屋に同じ日に壁クロスを貼る職人と大工さんを呼んでしまう。
工事当日に材料が届かない、あるいは材料が足りない。
床を貼りたいが、ピアノがあり、元請けが手伝いにも来ない。
大工さんがまだ入っているのに、塗装職人さんを入れてしまう。
ユニットバスの入れ替えの日に、その洗面所の床を貼る職人を呼んでしまう。
工程が長いほど、顕著ではありますが、職人さんも帰りたくても、次の日だと来れないので、しぶしぶ待っているようなことも。
まだ顔見知りの職人さん同士だと、なんとか譲り合うようですが、孫請けの職人同士だと、少々冷戦気味になることもあるようです。
「工程」を考えるために大事なことは、「これが終わらないと、次の職人さんを呼べない、この部分が終わらないと、ここの仕上げができない、この日までにこの材料が必要」といった、「人と人、人とモノ、人と場所」の関連を考えなくてはならないということですよね。
リフォームでは、新築のように、各工程ごとに、数人の職人さんを入れて一度に仕上げるということはできないので、住みながらでは特に、一部屋ずつ、一カ所ずつ仕上げたり、全体と部分をある程度平行して完成させていく、といった方法を組み合わせていかなければならないこともありますしね。
それが計画されていないと、また、計画ミスや現場の予期せぬ状況で日程が延びたりすると、狭い場所に、多職種の職人さんがひしめきあってたりします。
大工さんがまだ木を切っていて木くずが舞っているのに、塗装職人さんがペンキを塗りに来ているとか、ドアわくの塗装が乾いてないのに、内装職人さんがクロスを貼りに来るとか…ですね。
職人さんが来ているのに、材料を待って手持ちぶさたにさせている、(「手待ち」状態)といったことも、日当から考えると、とっても無駄なことです。職人さんもダレてしまいますし。
とにかく、「工程」がうまく組んであり、現場の進行にあわせて、きちんと調整されていれば、工事もスムーズに進み、職人さんは働きやすく、仕上がりも上々といえるでしょう。
(釈迦に説法ですね。すみません)